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art is way of life [path-art]

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東京生まれの山本氏。多摩美の油絵科を卒業。北海道教育大学の美術 富田俊明氏からのご紹介で、お話しを伺いました。
まずは、今なさっている内容から・・・お酒をつくる。飲む。樹液を採取する。メープルシロップを作って飲む。旅をする。植生を見てまわる。全国の博物館資料館をみてまわり、そこの土地の歴史をみながら相対的に比べながら、日本がどうできたのか?というのを見ることができるかなと思いながらみているそうです。
そこにアートとの関係はあるのでしょうか?「自分がアーティストだから、自分がやっている活動は、それだけでアートだと思います。」
植生とか森林生態学は、もともと日本的なものという意味で松などの植物を描いていたそうです。
たまたま植木屋さんのバイトをしていくうちに、「木ってなんで成長するんだろう」「どうやって成長しているんだろう」と生理学に興味を持ち、調べる様になったそう。
そのうち「木はそもそもどんなところに生えているんだろう」「森ってどういう風にしてできているんだろう」と森林生態学も調べだし、実際に森に入って検証するようになっていったそう。そういうことを知った上で絵を描く。標本も作る。そういうものが作品になったりするのです。
作品として形になっているのは、例えばお酒。「それも作品だと思う。自分で米から作っているんです。種まきから田植え、稲刈り、お酒の仕込み、絞りとかも全部やりますよ。パッケージ、ラベルも作る。それを販売する。みんなで集まって酔っ払うというところまでが、アート。お酒は杜氏さんと出会い、街の人と米作りから一緒になってやるというプロジェクトです。これは青森です。」お酒がどうしてできているのかという事を、みんなで森に入ったり、実際に水の物語(米を作る水もお酒を仕込む水も八甲田山がもとになるので)、そこの植生がどうなっているのかを調べたりしているそう。
「単純に楽しい。お酒をいかに美味しく飲むのか・・・その為にお酒のことをより知るには、水の事をたどっていった先にある植生まで知ると、全部繋がって、風景も含めて、味わいになるのではないかと思うんですよ。そういう働きかけだったり、みんなが気付いていなかった事を一緒になってやる。自分が思うアートはそういうものだと思うから、それだけで十分アートだと思いますね。」
お酒のラベル、パッケージを見せていただきましたが、とても細かい。八甲田山の頂上に生えている青森トド松(オオシラビソ)という木がモチーフです。
現在プロジェクトを始めて6年目のお米が育っているところとか。一貫して箱もラベルもずっとアオモリトドマツ。水をたどっていった先にある一番先にある地上のものとしてアオモリトドマツがあるので。それが象徴なのですね。ペン、色鉛筆、透明水彩を使って描かれています。
地形と植生と歴史と人々がテーマで全国をまわっているので、釧路でも博物館で釧路湿原の出来方をみて、この街がどうしてできたのか、地形的なものを調べて・・・。
今までなさってきたことで見えてきたものは、日本は面白いということ。地形も植物種生物種、存在している数や種類、文化的にも。面白すぎて外に出られなくなっているところもあるそうです。北海道は始めてとのこと。これから、中央と北海道の自分の中でのすり合わせや九州・四国・東北との比較もしてみたいそう。
テーマをもって5年計画で日本を旅する企画の真っ最中。今後はそれをまとめたいと。そこから何が本当に面白いのかが見えて来るかな・・・とおっしゃっていました。
山本氏にとって、作品は生き様、アートも生き様。「アーティストが何をみて、何をしているか・・だと思います。」
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※尚、一部の写真は山本修路氏からお借りしました。

we,the Ainus,regard all things in nature as the gods. [path-art]

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あらあらしい鑿の跡が残った作品。
細部までこだわった細かい描写にこだわった作品。
ひとりの人がこの作品群を作ったとは思えないほどバリエーションがあります。
床ヌブリ氏の約40点が展示されます。
目に見えない神々をテーマにしていたこともあり、様々な想像力を駆使して作ったことが理解できるそんな作品です。
1937年に釧路市のアイヌの家系に生まれた床氏は、叙事詩「ユーカラ」を題材にした作品を制作なさいました。
当初は熊の木彫りなども制作なさっていましたが、工芸品の枠にとどまらず、アイヌの木彫を美術作品として発表し、数々の公募展にも出展なさったのです。
独創的な作品は、国内外でも高く評価されています。
カナダのバーナビーには屋外彫刻群が設置されたり、公共施設等では作品が収蔵、展示されています。
フクロウの羽ひとつひとつ、細かい描写にこだわった時期もあり、
また、幾何学的な不思議な形態で、神々を題材にしたものを制作した時期もあり・・・。
ただ、具象的な作品、抽象的な作品とも、あくまで木にこだわって制作なさっています。
だからこそ、自然のぬくもりを感じ、その作品からは優しさが溢れているのを感じることができるのです。
木に命をみていたからなのでしょうか
木そのものが神の一部だからなのでしょうか

ぜひ、ご自身の目でご覧いただき、そこから何かを感じとってもらうのが一番だと思います。
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※尚、写真は収蔵庫で会期前に撮影したものです。
(床ヌブリ展は9/30〜11/12まで釧路市立美術館館で開催)
※毎週 金・土曜日は20:00まで夜間開館

green painter [path-art]

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緑の画家と呼ばれた能勢眞美の展覧会。
自然の中の緑色は本当に様々。
深いみどり、明るいみどり、くすんだみどり、黄色っぽいみどりなどなど・・・。その緑色をとても上手に表現なさった画家です。
北海道を代表する洋画家。白老に生まれ、札幌で育ち、50代から亡くなるまでを帯広で過ごしました。
また、彼は1925年、28歳で北海道美術協会(道展)の創立に参加。戦前は、水辺のある風景や雪の情景を帝展や道展に発表しました。
札幌時代と帯広時代は画風が変化します。当初、札幌と帯広の風土の違いに戸惑いを感じたこともあるそう。
でも、十勝地方の明るい光や空気を感じ、そこにある樹木や草花を丹念に描くようになっていきます。
同じ様な場所から微妙な違いで絵を描き進める中で、彼を何を感じていたのでしょう。
今回は、昨年度帯広美術館に寄贈された「ゴルフを遊ぶ庭」をはじめ、近年帯広に里帰りした「緑陰の佇」も展示されています。
生誕120年を迎える能勢眞美の世界にひたって、癒しの時間をお過ごしください。
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※尚、写真は北海道立帯広美術館 薗部容子氏からお借りしました。
(生誕120年 能勢眞美展は11/12まで北海道立帯広美術館で開催中)

100 times of memory [path-art]

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大正10年、釧路の公募展として創設された「青空画会」。
その後、昭和34年に「釧路美術協会」と改名し、地域の美術の登竜門として幾多の優れた美術家を輩出してきました。
現在も多くの作家が切磋琢磨しながら釧路発の美術を発表しています。
100回目という今年は、大きな節目を迎え、現役作家と物故作家の作品を合わせ約150点を展示。
高校生の作品もあり、さらに根室管内からの作家さんも出品なさっています。
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今年の記念賞は立体。女性の「想う」というタイトルのついた作品です。
未来を想う姿なのか・・・自分自身を想う姿なのか・・・
ほぼ審査員満場一致にちかい形での受賞とのこと。見応えのある作品です。
この他、油彩が多いのですが、水彩、アクリル、日本画など渾身の作品をご覧いただければと思います。
また、会場内では、以前の模様を振り返る映像があったり、1階の市民展示ホールでは、今までのポスターなどもご覧になることができます。
地域文化の柱の一つとして受け継がれてきた会の歴史を振り返り、未来を見据える会の全貌をじっくりと感じていただければと思います。
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(第100回記念 釧美展は9/17まで釧路市立美術館で開催中)

Imagination and trip [path-art]

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一度はご覧になった、手にしたことがある方が多いのでないでしょうか。
安野光雅氏が描いた絵本。
島根県生まれの彼は画家に憧れ上京し、小学校で図画や工作を教えながら、本の装丁や挿絵などを手がけます。
1968年に絵本「ふしぎなえ」を発表し、知的なあそび心に満ちた世界が大きな注目を集めました。
色々なシリーズがありますが、その中でも長く続く、ライフワーク的なものとして「旅の絵本」があります。
ページをめくる度に、世界の旅に出ている気分にしてくれる・・・そんな空想の世界と旅気分の両方を満たしてくれるユニークな絵本。
その中にでてくる馬に乗った青い服を着た旅人に注目してみてください。この旅人は「旅の絵本」シリーズには必ず登場しているそう。
1枚の絵の中でもたっぷり旅を楽しむことができますね。また、この旅人を探す旅を芸術館でしてみるのも楽しいかもしれません。
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福地氏のお話しの中にでてきたロンドン橋とニューオリンズの作品をそれぞれ青い旅人をアップにしてみましたがお分かりいただけますか?
実際に作品のそばで実物で確認してみてくださいね。
好奇心豊か、あそび心もたっぷりお持ち合わせの安野氏。
そして素晴らしい観察眼と繊細な描写と色使い。
今回の展覧会では彼の画業50年にわたる多彩な仕事を130点の原画で紹介しています。
安野光雅の世界にたっぷりとつかってお楽しみいただける内容になっています。
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※尚、今回の収録は作品搬入前のため、パソコンと絵本で作品をご紹介いただきながら行いました。
最後の展示風景の写真は、今年の3月に京都の美術館「えき」KYOTOで開催された時のものです。
(空想と旅の画家 安野光雅展は9/9〜11/12まで北海道立釧路芸術館で開催)

look at each other [path-art]

テレビなどで道東の海の水中写や映像をご覧になった方も多いと思いますが、
その映像を撮影なさっている方、関勝則氏を今回ご紹介させていただきます。
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ダイビングを始めて30年以上。海の中の世界に魅了され、多くの方に海の世界を紹介する、もっと楽しんでもらうにはどうしたら良いのかを考えました。
結果、お魚を採ると密漁になるし、写真で撮るには問題はないということで、写真を撮ることを始めました。
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陸上にいる野生の生き物を、陸上では近寄って目の前で撮ることは難しいものです。
ところが、水の中はワイドレンズで目の前5cm位まで寄って撮るそう。でも魚たちは逃げないのです。
彼らも人間なんてあまり見ることがないので、怖がらないそうです。
ですから、お互いに目と目を合わせて、写真を撮ることができるのです。会話をしながら写真を撮ることができる楽しさが魅力と・・・。
「かわいいね・・・今日は何したの?」と問いかけると、ちゃんと答えてくれるそうです。
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自然のものは自然に、可愛いものは可愛く、綺麗なものは綺麗に、あまり手を加えない。
できるだけ生きた表情を撮りたいなと思われています。風景も同じとおっしゃっていました。
「語りかけてシャッターを切っている中で、表情が本当に優しく僕に応えてくれた時を切り取れた時にしあわせを感じますね。」
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釧路出身釧路育ちの関氏が羅臼の海にこだわるのは?
羅臼の海はとても透明度が高い。根室海峡が国後島を挟んでいるのであまり大きくしけることがないそうです。
釧路の海は、ずっと遠くに台風があっても、必ずうねりの影響がでてきます。うねりがあるとなかなか潜ることができないのです。
年間210日以上は潜るそう。釧路ですとそこまで潜ることはできないということ。
ただ、潜ってみると生き物はほとんど変わらなく、みんな元気に泳いでいるそうです。
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「実は僕は釧路湿原に憧れをもっているんです。
今、釧路湿原は陸上からいっぱい写真や映像を撮られる方がいらっしゃいますよね。できれば水の中から発信できたらなって思っているんですね。
海の色のイメージって青いですよね。北の海はグリーンの海なんですね。鉄分が多いから。そして湿原は紅茶色なんですよね。
子供の頃の印象なんですけれど、その紅茶色の水がとても綺麗だったんです。それを作品にしたいなって思っています。」
※尚、写真は水中写真家 関勝則氏からお借りしました。
一番上の左:関氏 右:カラフトマス
上から2番目の左:キアンコウ幼魚 右:クリオネ
上から3番目の左:ナメダンゴ 右:ハシボソミズナギドリ
上から4番目の左:ヒメマス 右:雨氷
上から5番目の中央:流氷下
(冷たい海の大冒険!!〜関勝則が写す北の海の生き物〜展は9/2〜11/5まで釧路市立博物館で開催)

Van Gogh & Japan [path-art]

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今回のゴッホ展は2部構成です。
1部はゴッホのジャポニスム。日本からどんな影響を受け、どんなイメージを抱いていたのか。
ファン・ゴッホの国内外のコレクションから選ばれた作品約40点と、同時代に生きた画家の作品、浮世絵など約50点が展示されています。
2部は、最初期における日本のファン・ゴッホ巡礼を、ガジェ家の芳名録に基づき約90点の資料によってふりかえります。
日本を夢見ていたファン・ゴッホ。そして、その彼に憧れた日本人。その軌跡をたどることができます。
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ゴッホが日本の浮世絵と出会ったのが彼が30代に出たパリでのこと。
それ以前もゴッホと日本には数々の接点があったそうです。
ゴッホと日本の知られていない関係について、あらたな視点で展開された展覧会です。
初公開の作品や資料もあります。
例えば、最晩年に描かれた雪景色の作品。すでに精神の病に冒されていた彼にとって日本への思いを口などで表出することは難しかったのかもしれません。
でも、ゴッホの中でのイメージは雪景色はすでに日本だったのかもしれません。身近な植物を近い視点でとらえた様な作品。
俯瞰的視点で描かれているので、地平線や空はほとんどないそう。身の回りのものを近い視点から描くというのは日本の花鳥画にみられるものです。
パリ時代、アルル時代の様にわかりやすく日本好きのところが見えなくなった時代にも、
実はゴッホの深いところに日本への思い入れが根付いていたということがわかるような作品です。
ゴッホは日本の作品を真似するだけではなく、もう自分自身が日本人になりたいとまで思っていたのです。
「日本人の目になったつもりで自然のものを見る」という側面が現れているのかなと松山学芸員もおっしゃっていました。
他に、馬車を描いた作品も初公開です。この作品は浮世絵を意識して描かれたもの。平面的な特徴の浮世絵ですが、馬車の影が紫色で描かれいています。
これには浮世絵の影響があるそうです。
他にも貴重な資料や作品がたくさん。
まずは、ホンモノに出会っていただけると・・・ゴッホのあらゆる面に出会えることと思います。
(ゴッホ展〜巡りゆく日本の夢〜は8/26〜10/15まで札幌 北海道立近代美術館で開催)

9464649 project [path-art]

脳外科医であり、デザイナーのDr.まあやが
「勝手に釧路プロジェクト」を立ち上げました。
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週末には当直で釧路にいらっしゃることの多い彼女ですが、もう10年以上も前からその様なスケジュールで働かれています。
そんな中、釧路という地名は知っているけれど、実際にどこにあって、どんな食べ物が美味しいの?どんな動物がいるの?
という具体的なことがわからない方が多いと感じたのです。
そこで、釧路のPRをできたらと考え、Dr.まあやがデザインしたTシャツとポーチが完成しました。
釧路くしろしているものは作りたくない。
でも釧路をしっかりわかってほしい。
文字では「釧路」「くしろ」という表現は使っていません。
でも数字の「946」をベースにそこに住む動物たちをちりばめたデザインになっています。
バックは「マリモ」。このマリモをベースに彼女が以前から気になっていた「9464649」が配置されています。
Dr.まあや らしさは、写実的であり、その動物たちのキャラクターっぽい表情でしょうか。
そこも彼女が狙ったところ。
動物たちやマリモを見ていると、そこからおしゃべりが聞こえてきそうです。
勝手にストーリーが始まりそうです。そんな感じさえしてくるのです。
おそらくDr.まあやの釧路への愛情がそうさせるのかな?と私は感じました。
多くの方に釧路を知ってもらいたい。こんなにたくさんの魅力があるのだから・・・。
「もちろん釧路の方に手にとってもらいたいし、観光客の方にも来て欲しいですね。」
Dr.まあやの釧路のイメージは色で言うと、ブルーとグリーン。
緑の湿原と青い空なのだそう。
釧路の街中や空港などでお目にかかる日が早くくることを願いたいと思います。
すでに彼女のネットでの販売はスタートしています。
http://drmaayalabo.fashionstore.jp/
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※尚、下段の写真はDr.Maaya氏からお借りしました。

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中標津 ギャラリー残日舎に久しぶりにお邪魔しました。現在、企画展「備前焼・黄瀬戸と他の焼き物」が開催されています。
ギャラリーオーナーの志道昇氏に備前焼について、黄瀬戸についてお話しを伺いました。

備前焼きの特徴は、釉薬をかけない焼き締めの種類に属するそう。1300度前後で焼かれる硬質な陶器。
窯変にもいろいろな種類があるのですが、火による窯変、色々な変化が特徴のひとつです。
小西陶蔵という方の作品がたくさん目につきました。備前焼の本拠地、伊部にお住まいの陶芸家とのこと。
小西陶古という窯の後継。代々小西陶古を継ぐのですが、彼は窯元のご主人というよりは作家として現在動かれている方なのだそうです。
私の知る限りでは、備前において最も受賞歴の多い作家のひとりと志道氏。
「先生いわく、何百年も前の備前焼、その形を踏襲していく。
そういう技術をもとにして、歴史に現在の新しい感覚を重ね合わせて、新しい備前としての歴史を作っていきたいとおっしゃっていましたね。」
それぞれの作品は、多様な表現をしています。
近代的な感覚を歴史のある備前焼に取り入れながら、新しい備前焼を目指した時期もあるそうですが、
今はわりと古典的なものを追っている気がするとおっしゃっていました。
そして、黄瀬戸は志道氏のもっとも好きな陶器。黄瀬戸は安土桃山時代にその形が完成されて、短い作陶期間をおいて、姿を消した焼き物です。
それを現代に入ってから加藤唐九郎はじめ、日本の最高峰と言われる作家達が、桃山時代の黄瀬戸を過去の窯元から出てきた陶片を元に復刻に努めたそうです。
完成が難しく、完成してもその確率が非常に低かったと。その様に先輩たちが苦悩している時に、当時若かった各務周海がその成功率を高めていきました。
今回は人間国宝の作家の方お二人の作品も展示されています。ぜひ、ほんものに出会っていただけると嬉しい企画展です。
志道氏から・・・・・
「手にとってご覧ください。万が一、落として割れてしまってもそれはそれで仕方がないんです。
いつか形あるものは割れます。ものは全てそうですけれど・・・。気にしないで手にとってほしいんです。」
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(企画展「備前焼・黄瀬戸と他の焼物」展は、8//11〜15.8/19〜20.8/26〜27 中標津 ギャラリー残日舎で開催中)

iro to katachi [path-art]

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子供の頃の夢は、漫画家だったり、絵描きやさん。はじめは広告関係のグラフィックデザインの道に進みました。
その中にはイラストレーションの仕事もあり、こういう仕事があると知るのです。
若い頃は流行りのものを手がけていたそうですが、本当に自分の描きたいものは?と考えるように。
観光客の方が多くいらして感動してくれる、その北海道にいるのだから・・・。住んでいるのに北海道を描かないわけにはいかないと思うように。
ある意味住み慣れていると、いつでもかけると無意識になってしまいます。
あらためて道内を歩いてみると、「こんなすごい所を絵にしないわけにはいかないな」と。
それから旅を続けながら北海道の、なおかつ、これから少し失いかけていく様な世界、子供の頃の原風景を見つけながらそれを絵にしているのです。
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仕事で北海道のイラストマップみたいなものを手がけ、「あれタンチョウって見たことないな」「幣舞橋って行ったことないな」
これはいけないと・・・・・・それから旅を意識してするようになります。
北海道をくまなく歩いた藤倉氏に、北海道のここが好きというところをお聞きしました。
「う〜ん。ただ、一番北海道らしいのは間違いなく道東。
広さと言い、寒冷さと言い、海がある、山がある、牧場がある、まさに北海道という風景は道東だと思いますね。」
貼り絵の原点は、斉藤清の木版画を見たこと。その会津の雪のシリーズ。その展覧会を見に行き、「あぁこの世界良いな」と。
ある時グラフィックデザインで色紙を使うことがあり、その紙を切って、そこに筆でグラデーションをつけ、そして貼ると、彼の作品に近いものができました。
それがスタート。始めは雪の風景ばかりを作られたそう。その後、JR北海道の表紙絵の依頼がありました。
毎月雪の風景というわけにはいかないので、そこから季節を追うように。この仕事を24年続けていらっしゃいます。
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絵の中の奥にいろいろな形で木が登場しています。冬でも枯れた木が。
藤倉氏にとって、自然というものの代表が木ということ。
こだわりは、色と形。すべてはそうだと思うとおっしゃっていました。
その組み合わせで普段の風景も見ていると思うと。
それを一枚の決められたものの中でどう心地よく表現し、そこに匂いなどの五感を感じてもらうにはどうしたら良いのか・・・を常に考えているそうです。

「貼り絵という手法は不器用な技法。筆で描くとどんどん上手になってしまう。上手くなろうとしてしまう。上手ければ良いというものではないと思っているんですね。
30年も40年もこういった仕事をしていると、はじめから絵を描くのと同じ様に、筆の代わりに指先でちぎるとか、絵の具の代わりに300種類位の色の紙をどの色と組み合わせるかを考えることをするのです。」

油絵の様に塗り重ねができない、やり直しがきかない。どんどん完成に向かっていく過程がお好きと教えて下さいました。
(静かな風を聴きながら 藤倉英幸展は8/27まで釧路市立美術館で開催中)