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changing & unchanged [path-art]

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今回は北海道教育大学釧路校2年の寺島蘭氏の取材の模様をお送りします。
彼女の描く作品はとても細かいので少しでも伝わる様にいつもよりも大きな写真をアップします。
現在、ペン(0.05〜0.4mm)の黒一色で動物と建物・街並みを一緒に描かれています。
彼女の中では、変わるものと変わらないものを混ぜたら面白いと思ってテーマに選ばれました。
建物や街並みはどんどん変わっていきます。逆に動物はそこにじっと見ているという構図。描く時には動物の視点にたって考えているそうです。
動物=静、街並み=動のイメージでしょうか。
現在モノクロで作品を作られているのは、色に頼りすぎないためになさっていること。でも今後は色で何を伝えたいのかを見つけたいとも。
作品作りは自分が一番楽しく、自分を表現できること。これを武器としてこれからも作品づくりをなさりたいとおっしゃっていました。
小さい頃から絵を描いたり、ものづくりをするお爺様の影響でご自身も様々なものを描き、作ってきたそうです。
そのお爺様のような存在になりたいと・・・。
ものづくりが楽しいということを伝えたいのです。お爺様の存在があるから今の自分がいる。
小学生の頃、友達の中に「図工がつまらない」「絵を描くのが嫌い」という方がいて、小さいうちに楽しさを伝えるための一つの手段として教師という職業もあるのかな?と思われたそうです。
「ものづくりが面白い・楽しいと思わせてあげることのできる存在になりたい」
以前は深海の生物を描くこともしていたそうです。いずれ生き物の進化や周りの変化などを一緒に描くことにチャレンジしてみたいと教えてくれました。
上の写真は同じフクロウでも描き方が違うもの。動物の中の模様は自然と手が動くそうです。
また、下の写真は未完成のもの。作品のできる工程がイメージつきやすいと彼女が見せてくれたものです。
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feelings to a crayon [path-art]

「ながしまのまんげつ」表紙.jpg 「ぼーると ぼくと くも」表紙.jpg 美波里の卵2.jpg 釧路魚展の作品・札幌センチュリーホテル.jpg 釧路魚展の作品・札幌センチュリーホテル2.jpg
クレヨンにこだわり、描き続けるクレヨン画家、加藤休ミ氏は釧路出身です。
以前、北海道立釧路芸術館の「魚展」を開催した時にお話しを伺ったのですが、
今回は「ぼーるとぼくとくも」という絵本が2年ぶりに出版されたということでスタジオでお話しを伺いました。
クレヨンは誰でもいつでもどこでも売っている画材。子供達が使うクレヨンで作品を描かれています。
特別な画材ではありません。これを使って食べ物を描き、「美味しそう」「食べたい」と言われることが彼女の絵心をくすぐるのです。
さらに実物よりも大きく描くことで「楽しいでしょ・・・今後、食べ物だけを描いた作品展ができたら嬉しいです。面白いでしょ」とおっしゃいます。
食べ物は誰でも口にします。とてもわかりやすいのです。
いかに食べ物を美味しそうに描くことができるのか、ある意味ご自身をクレヨンで試されているということなのです。
現在は、絵本を描いてほしいという依頼が多数あり、絵本作成の他、ワークショップの開催や作品展の開催、
絵本の普及と絵本作家の地位向上を目指す真面目で愉快なネット番組「絵本ラジオ」といったことにもチャレンジなさっています。
加藤休ミという人間を表現するためのツールとしてクレヨン画を核に、どんどん広がっている感じがします。
以前お話しを伺った時には「白いごはん」を美味しそうに描くことにチャレンジなさりたいとおっしゃっていました。
これはまだご自身の中ではとっておきたい課題とか・・・。
今回同時進行で描かれた雲やうどん、どちらも白なのですが、それぞれ表現方法が違います。
白はとても難しいと思うのですが、これもひとつひとつクリアなさっています。
白い美味しそうなごはんが描かれる日もそんなに遠いことではないのでは?と密かに思った私です。
※尚、写真の一部は加藤休ミ氏からお借りしました。
IMG_7311.jpg IMG_7312.jpg IMG_7313.jpg IMG_7314.jpg うどん できた! の表紙.jpg

nature is a motif [path-art]

森山展示風景1.JPG 森山展示風景2.JPG 森山展示風景3.JPG
身近なモチーフ、自然を謳歌する作品が25点。
テオドール・ルソー、シャルル=エミール・ジャック、アシーユ・キネ、竹山義雄、一原有徳など
森に憩う/山を謳う タイトル通りの作品が様々なジャンルで展示されています。
その中からご紹介いただいたのが、アレクサンドル・ドゥフォーの「森の中での休息」
とにかく自然の描写が素晴らしいそう。
ゴツゴツした幹の質感、木々の葉一枚一枚の様子や鬱蒼とした森の中に入り込む太陽の光。
そこに憩う人々。丹念な筆遣いをじっくり堪能してほしいとおっしゃっていました。
そして、六郎田天鈴の「朝霧はるるキリマンジャロ」
こちらは帯広出身の画家で、当初獣医をなさっていた方とか。世界各地を旅して、山と馬を主なテーマとして描かれた方だそうです。
自然と動物のくらしを見事に表現なさっています。
最後は小林敬生の「陽はまた昇る ー緑の星・08Dー」
木口木版の作品です。細い線で表現された動植物、色の濃淡はまるでペンで描かれたもののように感じるそう。
豊かな森と動植物がたくさん描かれ、その遥か遠くには高層ビル群が見えます。
この作品は、実は鏡張り技法というもので、左右対称になっているのですが、よくよく見ると左右で違いがあるそうです。
野田氏が発見したのが7つの違い。まだ他にもあるかもしれません。
作品の中の風景を旅するように・・・楽しむことができる作品展になっています。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 野田佳奈子氏からお借りしました。
(山に憩う/森を謳うは3/23まで北海道立帯広美術館で開催中)

bird flock [path-art]

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様々な鳥が集まりました。
珍しい作品もたくさん展示されています。
キュビズムの旗手 ジョルジュ・ブラックが描いた鳥の作品も2点。
間近でホンモノに接するチャンスです。
釧路出身のイラストレーター、小川けんいち氏が書き下ろした鳥の作品や
釧路在住の切り絵作家、竹本万亀氏が初チャレンジなさったカラーの切り絵も展示されています。
さらに湿原美術館からは佐々木栄松氏が描かれたカラスも・・・。
ササッと描かれ、そこに墨の濃淡で躍動感あふれるカラスが存在しています。
とても不思議で楽しい空間が広がっていました。
鳥の種類もたくさん。11人の作家さんが表現したそれぞれの鳥たちが生き生きとした表情で見る人を魅了します。
ゆっくりとした酉年の最初、鳥たちに囲まれて過ごす時間も贅沢だと思います。
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(美術館に初もうで とり大集合!展は2/12まで釧路市立美術館で開催中)

It is fun to draw [path-art]

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「絵を描くのがとにかく好きなんです」とても嬉しそうに恥ずかしそうに語る中村氏。
彼の作品のポストカードを以前から目にしていました。誰が描いているのかな?とネットで情報を探し、やっとたどりつき、
今回、お話しを伺うことができました。
そもそも高校まで釧路にいらっりゃり、その後東京のジャズの聖地、新宿PIT INNでPAの仕事をなさっていたそうです。
昼間の音響を担当していたそうですが、なかなかお客さんがいらっしゃらない。こんな素敵な音を聞かせていただいているのにもったいない。
ということでチラシを描き始めます。
一人でも多くの方に見てもらいたい!その一心で毎日描きました。
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彼の作品にはストーリーがあります。
でも彼は、作品を見て自分なりのストーリーを展開してほしいと思っています。
作品ひとつひとつを見ていると、色々なものが見えて来る感じがします。
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この作品はパッとみると、死神が小さな子供を連れていくように見えます。
でも彼はこうおっしゃいます。
「あまりにも小さい子供だから、白いクジラで連れていく前にサーカスを見せてあげたのかもしれないよね。
死神だって神でしょ?もしかしたらその世界では、今日は天使、今日は死神って役だったのかもしれないでしょ?」
とても面白い発想です。
この作品が一番最初に色をつけたものとか・・・
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14.jpg彼は下書きをしません。
ペンは試し書きをして・・・
色も買う前にチュープとにらめっこ。
何度も何度も色を確認してから購入しても・・あれ?違ったということもあるそうです。
モチーフとして多く描かれているのが、クジラ、キリン、ゾウ、黒ネコ。
全部好きなんです。
好きなものしか描かないとおっしゃっていました。
中村氏にしか描くことのできない世界がそこにはあります。
最新作は本棚、大好きな本や動物たちがいっぱい描かれています。
・・・・・・・・
こんな考え方あっても良いよね
こんなことあったら面白いよね
優しくてちょっぴりアイロニーが効いているものもあって
一度見たら彼の作品は忘れないインパクトを持って迫ってくるのです。

sequel [path-art]

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絵本作家の阪倉友弥氏。
以前ご出演いただいた時には次の構想が・・・というお話しをなさっていたのですが、こんなに早く続編が出版されるとはビックリです。
去年12月に「リチャードの指輪」に続く「リチャードの日記」を出版。
こんなに早くとはご本人も思っていなかったそうです。
今回は去年9月の末に出版社からお話しがあり、約1ヶ月で制作なさったとか。文章も絵も。
もちろん頭の中に構想はあったとしても、それを形にするには信じられないほどの短い時間です。
44ページを2週間で仕上げたそう。2作目の作品では、タッチを同じにすることや今回は日記なので思い出ということで色合いを淡くなさったそう。
感情は絵で表現、事実は文で表現なさっています。
このリチャードのお話しは一冊が女性視点から描かれ、もう一冊は男性視点から表現されています。
そしてその結末はまったく違うのものなのです。
阪倉氏が看護師という仕事で体験したこと、それをもっと皆さんに知ってもらいたいと作られました。
人が後悔する時はどんな時?なのでしょう・・・
実は満足も後悔も同じところに理由があるのです。そのバランスの問題と。
他人にどれだけ愛情を注ぐことができるのか?それがキーワードです。

このリチャードの世界をもっと現実のものにしたいとおっしゃいます。
絵本の中で完結させたくないのです。
具体的に動き出しているものも実はあるそうです。
彼女の描く世界がいよいよ現実のものとなって広がり始めました。
もっともっと愛があふれる世の中に・・・・・
国を超えて、人種を超えてクリエイターをして認められるように、宇宙一の絵本作家として認められるように、
努力を重ね、一歩ずつ前進している姿に逞しさと羨ましさを感じました。



history of graphic design [path-art]

グラ100 会場1.JPG グラ100 会場2.JPG グラ100 会場3.JPG ぬりえ.JPG
ポスターが、宣伝という実用性と芸術性を兼ね備えたのが19世紀後半。
ヨーロッパにおけるカラーリトグラフ・ポスターからと言われているそうです。
その黎明期を支えたのが、ジュール・シェレ。ポスターの父と呼ばれました。
その「エルドラド」という作品は、赤色と黄色と青色の3色を使っているのですが、その濃淡や複雑な色の組み合わせで、奥深い作品になっています。
また、レオネット・カピエッロの「速乾ペンキ ニトロリアン」という作品は、赤と白と黒を基調にしたもの。
いかにこのペンキが早く乾くのかということを一目瞭然で示しています。構図も発想もオシャレで、今見ても古さを感じさせません。
時代が進むにつれて、造形意識に加え、技術的な発展もポスター制作に大きな影響を与えました。
特に20世紀以降、写真の利用が増え、加えて1980年以降はコンピューターの活用などによって、幅広い表現が可能になりました。
時代ごとのポスターの変遷、そのスタイル、印刷技術などが理解できる内容になっています。
現在も世の中にたくさんあふれているポスター。
産業、観光、興行、出版・・・様々な分野のものごとを宣伝している中のひとつのメディアです。
一瞬で物事を伝えるための発想。それは昔も今も変わりないものです。
もちろんそこには社会的背景が反映されていたり、芸術的な側面を持ち合わせたものも・・・。
帯広美術館収蔵のコレクションのひとつの柱、プリントアート。
今回は250点以上あるコレクションの中から110点が展示されています。
※尚、写真は北海道立帯広美術館 野田佳奈子氏からお借りしました。
(グラフィック・デザインの100年は2017年3/23まで北海道立帯広美術館で開催中)
※北海道立帯広美術館は12/29〜2017年1/3までお休みとなります。




new gallery [path-art]

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今年の10月に北大通り8丁目にオープンした釧路北8ライブビルにお邪魔しました。
ただいま、3階のギャラリーでは「杉元重義作品展」を開催中です。
お話しはビルの取締役 杉元禮子氏に伺いました。
杉元重義氏は義理のお父様、杉元内科医院の理事長 杉元紘一氏のお父様です。
佐賀出身の重義氏は弁理士をなさっていて、今から45年ほど前から10年近くにわたって釧路にいらしてはスケッチや釣りを楽しまれていたそうです。
もともと絵描きさんになりたかったそうで、絵画の同好会の会長を20年もなさっていらっしゃったとか。
重義氏の描かれる作品は、ジャンルも様々。
風景画あり、静物あり、人物あり、中には抽象画のような作品もありました。
丁寧に描かれた作品、その中にも大胆な色使いが・・・
また、さらりと描かれたスケッチからは釧路の当時の様子が伝わってきます。
禮子氏はお花の作品がお好きとおっしゃっていました。

禮子氏は入江町のさいたギャラリーを経営なさっています。そこに収蔵していた重義氏の作品の一部を展示している感じです。
そもそも北大通りのギャラリーは、お父様の作品を多くの方にご覧いただきたいと思ったことや
釧路の作家さんをもっと市民に知っていただきたいという思いから始められたそうです。
他の作家さんの作品もたくさん展示なさっています。
人と人とのつながりで集まった作品たち。
そして北大通りにも多くの人が色々な形で集ってほしい。
そんな禮子氏の熱い思いを感じた収録でした。
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(杉元重義展は12/27まで釧路北8ライブビル内3Fギャラリーで開催中)
※なお、ギャラリーは12/28〜1/10までお休みです。

art and museum material [path-art]

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昭和天皇が昭和11年、釧路に行幸され、今年80年の節目を迎えます。
そこで当時の新聞資料、作られたもの、飾られた絵画などを通して、色々な角度から釧路を振り返ることのできる内容になっています。
昭和11年と29年の2度釧路を行幸されているのですが、戦前と戦後では新聞の扱い、表現がだいぶ違っています。
やはり、昭和11年の時の新聞では天皇は「神」として崇められているのがよくわかる感じですし、
戦後では「人」人間天皇として親しみが感じられる表現で見出しなども書かれています。
戦前、戦後とも質素な感じではあるのですが、昭和11年の時には当時の釧路の鳥瞰図が作成されました。
とても大きなものです。
また、釧路の職人による特注の椅子や机が作られたのです。とても手の込んだもので、刺繍や細かい彫刻が施されています。
ところが昭和29年の時にはさらに質素になり、あらたに作ったものというよりは、存在したものの中から選ばれた絵画が六園荘に飾られました。
久本春雄、尾山幟、上野山清貢の作品です。
その作品が会場には展示されています。
瀬戸氏自身も楽しみながら今回の企画展の作業をなさったそうです。
歴史的に、美術的に、あわゆる観点から釧路をあらためて見つめることができる展覧会です。
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(美術と博物資料で辿る釧路行幸展は12/25まで釧路市立美術館で開催中)

like cows [path-art]

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牛をモチーフにした木版画を主に制作なさっています。
美大生の頃には油絵を描き、ワンダーフォーゲル部に所属。山登りもしていました。
その頃、春休みが長いのでバイトをしようと雑誌をみて何も考えずに士幌の牧場に飛び込んだのが牛との最初の出会い。
牛をいうものをきちんと認識したのがその時だったそうです。

仕事の合間にスケッチをしているうちに、「私は牛を描いたら良いのでは?」と漠然と思ったとのこと。
それから学生生活の残りの2年をほとんど牛の版画を製作することに・・・。

12.jpg5年くらい油絵をずっと描いていて、何を描いたらよいのかわからなくなっていた時期だったのです。シュールレアリズム的な絵を描いていたりもしたそうです。
本当は何を書きたいのか悩んでいた時期、登山をする中で、心の中のものとか、変わった絵図のものを描くというよりは、目の前にあるものをそのまま素直に描くことの方が自分にはあっているかもしれないと感じていたそう・・・。
そんな時に出会ったのが牛。
「牛そのものを描くことで牛そのものの魅力と自分の描きたいことがマッチしたような気がしたんです。
初めてあった牛はすごく大きいし、筋肉とか骨とかの感じがそのままダイレクトに感じられるし、温かいし、可愛い。しかも食べ物だし、経済動物だし、色々な要素があって、とにかく可愛い。」


現在は小清水にお住まいです。もちろん牛と関わる仕事をしながら・・・
絵本や冊子の表紙を描くなど・・・色々な仕事をなさっている中で、木版画が一番自分の核になっているとおっしゃっていました。
木版画に関しては、自分の好きな牛を好きなポーズで好きな感じで製作するというのがこだわり。

たくさんの牛がいる中で、「鷹揚な牛、あら来たのね。いいわよ撫でても」みたいな牛が好き。
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アトリエに大きな下絵がありました。ほぼ実寸大の牛が目の前に・・・
モデルになった牛は、すごく個性的というか、好奇心が旺盛な牛だったそうです。
ちょっとわがままで、自分の欲求に正直な牛。
体の形も好きだったそう。胴長短足、顔がちょっとしゃくれている・・・
これは、作品展に間に合うかどうかは 乞うご期待といった感じでしょうか。

掘っている中で「うわっ可愛い」という瞬間があるそうです。
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彫刻刀は20種類くらい。使っているのは4~5本。三角刀がメインです。
作品の大きさから考えるとこの彫刻刀の小ささは、どれだけ大変な作業なのかが理解できます。
体の中はその彫刻刀で彫る。毛を彫る感じです。
彫っている時は牛の写真を見ながら、毛の流れをみて、毛を植え込んでいく感じ・・・と。
三角刀で彫った感じが毛っぽい。筆で描くよりも毛っぽい感じがするということで木版画を選ばれています。
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近くにあった仔牛の作品。耳のホヤっとした毛の感じがなんとも言えず・・・
「子供の頃から白くてふさふさしたものが好きだったんです。
絵の具で描くと柔らかくなりすぎると思うんですよね。牛の持っているかたさというか、重量感みたいなものが表現できないかも。
私の場合、特に版画に関しては背景はないので、牛の存在だけにフォーカスしているんです。」
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紙は主に和紙を使っていらっしゃいます。台紙と刷る紙は別です。
雁皮紙と呼ばれるとても薄い和紙。ティッシュより厚く張りがあり丈夫。細かいものがよく出るそうです。
彫りが浅いので分厚い紙だとずれてしまうのです。この薄い紙に刷った後裏打ちをします。
この技法が冨田氏の作品にはぴったりとのことでした。
(<Path-Art>の仲間たち展は12/16まで北海道立釧路芸術館 フリーアートルームで開催中)