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ainu modern portrait [path-art]

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あるアートイベントで写真家である宇井眞紀子さんとお会いしたのが今から数年前。
いつかお話しをお聞きできたらと思っていたのですが、この度札幌で写真展を開催するという連絡をいただきインタビューをさせていただくことに・・・
彼女は武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科で、必須科目として写真に出会います。
この時はデザインの仕事に必要ということで出された課題が、街に出て道行く人に声をかけてポートレートを撮ること。これを1年間続けたそう。
そのうち写真というかポートレートに興味が湧き、卒業後には写真の専門学校に入ることに。
そこではドキュメンタリーを勉強したくて通ったそうです。まだアイヌとの接点はでてきません。
事実として、彼女が小学生の頃にアイヌの女の子を主人公とした物語を作ったことがあり、
以前のご主人が幼少時にアイヌの方々が近くにいらっしゃり色々とお話しを伺っていたことはあったそう。
なんとなく昔から自分の中にあったアイヌのイメージ。
はじめの頃はアイヌに関する文献を読んだり、アイヌの方の講演を聞いたりということで、
特に北海道にきて撮影を開始したというわけではなかったのです。
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ところが・・・1992年の夏、「ダムを造ることは、母なる大地の血管を塞ぎ、養分を運ぶ血液を止めること」
「自然を保護するなんて大それたこと、だって人間は自然の中で生かされているのだから」という文章に出会い、
その文章を書いたアシリレラさんにどうしても会いたくて二風谷に。
それからアイヌの生活に寄り添い、彼らの生活をそのままカメラに収めることになっていくのです。
もちろん北海道だけではなく、東京にもアイヌの方がいらっしゃることを知り、
それ以来首都圏でも彼らに寄り添いながら伴走者のように撮影してきたのです。
また、2009年からは100組100枚のアイヌの肖像画を撮る壮大なプロジェクトを敢行。
一枚が完成したら次回の方をその方にご紹介いただき、撮る場所も姿もその方におまかせして撮るスタイル。
100枚ということは100箇所での撮影ということになり、現在90組くらいまではたどり着いたそうですが、
最後の一枚は誰になるのかは誰にもわからないのです。
彼女は現在東京在住ですが、日本全国を飛び回り撮影をなさっています。
撮影してきた23年間の作品の中から60点を選りすぐり今回の作品展に展示なさっています。
アイヌの方々のそのままの姿、自然の中に溶け込んでいる姿が心地よくカメラにおさめられています。
※尚、写真は宇井眞紀子氏からお借りしました。
(宇井眞紀子写真展〜アイヌ、現代の肖像〜は札幌 グランピスタギャラリーサッポロ《札幌グランドホテル1階ロビー》で12/1まで開催中)