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iro to katachi [path-art]

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子供の頃の夢は、漫画家だったり、絵描きやさん。はじめは広告関係のグラフィックデザインの道に進みました。
その中にはイラストレーションの仕事もあり、こういう仕事があると知るのです。
若い頃は流行りのものを手がけていたそうですが、本当に自分の描きたいものは?と考えるように。
観光客の方が多くいらして感動してくれる、その北海道にいるのだから・・・。住んでいるのに北海道を描かないわけにはいかないと思うように。
ある意味住み慣れていると、いつでもかけると無意識になってしまいます。
あらためて道内を歩いてみると、「こんなすごい所を絵にしないわけにはいかないな」と。
それから旅を続けながら北海道の、なおかつ、これから少し失いかけていく様な世界、子供の頃の原風景を見つけながらそれを絵にしているのです。
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仕事で北海道のイラストマップみたいなものを手がけ、「あれタンチョウって見たことないな」「幣舞橋って行ったことないな」
これはいけないと・・・・・・それから旅を意識してするようになります。
北海道をくまなく歩いた藤倉氏に、北海道のここが好きというところをお聞きしました。
「う〜ん。ただ、一番北海道らしいのは間違いなく道東。
広さと言い、寒冷さと言い、海がある、山がある、牧場がある、まさに北海道という風景は道東だと思いますね。」
貼り絵の原点は、斉藤清の木版画を見たこと。その会津の雪のシリーズ。その展覧会を見に行き、「あぁこの世界良いな」と。
ある時グラフィックデザインで色紙を使うことがあり、その紙を切って、そこに筆でグラデーションをつけ、そして貼ると、彼の作品に近いものができました。
それがスタート。始めは雪の風景ばかりを作られたそう。その後、JR北海道の表紙絵の依頼がありました。
毎月雪の風景というわけにはいかないので、そこから季節を追うように。この仕事を24年続けていらっしゃいます。
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絵の中の奥にいろいろな形で木が登場しています。冬でも枯れた木が。
藤倉氏にとって、自然というものの代表が木ということ。
こだわりは、色と形。すべてはそうだと思うとおっしゃっていました。
その組み合わせで普段の風景も見ていると思うと。
それを一枚の決められたものの中でどう心地よく表現し、そこに匂いなどの五感を感じてもらうにはどうしたら良いのか・・・を常に考えているそうです。

「貼り絵という手法は不器用な技法。筆で描くとどんどん上手になってしまう。上手くなろうとしてしまう。上手ければ良いというものではないと思っているんですね。
30年も40年もこういった仕事をしていると、はじめから絵を描くのと同じ様に、筆の代わりに指先でちぎるとか、絵の具の代わりに300種類位の色の紙をどの色と組み合わせるかを考えることをするのです。」

油絵の様に塗り重ねができない、やり直しがきかない。どんどん完成に向かっていく過程がお好きと教えて下さいました。
(静かな風を聴きながら 藤倉英幸展は8/27まで釧路市立美術館で開催中)

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