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figures in art [path-art]

美術作品には人間の身体がモチーフとして最も多く登場します。
中には身体が誇張され表現されることも。身体の肉付きを強調した作品は、まるでそこに人間が実際にいるように描かれ、創られ。
また、抽象的な作品は普段見慣れた身体とは形が違うからこそ、見るものの想像力を強くかきたてます。
作品に描かれた人間は、時に本物の人間以上の存在感を放っています。
今回はその身体力に注目した作品が集められました。
野田学芸員に3点ほどご紹介いただきました。
身体力! 展示風景1.jpg 身体力! 展示風景2.jpg 身体力! 展示風景3.jpg 身体力 展示風景4.jpg
・パル「雑誌 ラ・リベルテ」(リトグラフ)
雑誌「自由」の広告ポスターです。ここには勇ましい女性の姿が。兜をかぶり、剣を携えた女性が描かれています。
ただ、女性の服装はグラマラスのボディを象徴するようなドレスに、肩をあらわにしています。
よく見ると彼女の持っている国旗の軸は羽根ペンで表現されています。この女性は自由を擬人化したものとのこと。
・ルイ・リュシアン・フォール「ザンドウ筋肉増強器」(リトグラフ)
古代ギリシャの彫刻のような逞しい男性とひ弱な男性が対照的に表現されています。
これは筋力トレーニング機器で鍛えるとこんな身体になりますというポスターです。
見事なまでに鍛えられた男性には実はモデルとなった人がいるそうです。近代ボディビルの父として知られるオイゲン・ザンドウがその人。
・中江紀洋「HAHA 祈り」(彫刻)
黒い木材が積み重ねられた抽象彫刻作品です。実は「ピエタ」が題材となった作品。
身体のポーズや顔の表情などは具体的には表現されていませんが、死んだ我が子を膝にのせ、悲しみに耐える母の姿を想像することは難くありません。
この作品展の見方を教えていただきました。
「展示室の中を2周していただきたいのです。最初は普通に作品をご覧いただいて、2回目は身体のあるパーツだけを見て鑑賞してみてください。
例えば、腕だけを見る、脚だけを見る。すると、作家によっての表現の違いや、時代によっての違いがよくわかると思います」
※尚、写真は北海道立帯広美術館 野田佳奈子氏からお借りしました。
(コレクションギャラリー身体力展は6/26まで北海道立帯広美術館で開催中)

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